昨日の夜アマゾンのprimevideoで観た映画です。
ベットの上に寝そべり胸の上にノートパソコンを置く「ラッコスタイル」での鑑賞でした。音が漏れないようヘッドホンをしているので臨場感もあり、姿勢的に若干首が痛くなる問題はありますが(苦笑)、消灯時間が過ぎても特に咎められる事もないので入院中の長い夜の楽しみには良いです。
以下ネタバレを含みますのでご用心です。
最初は英語が理解できないため自分の置かれた状況すら把握できない主人公ですが、旅行ガイドブック等で英語を覚えて友人を獲得し、更には、とある事件をきっかけに空港内で働く人たちからも信頼をえるようになり…、と「わらしべ長者」的に状況が改善するところは、「フォレスト・ガンプ/一期一会」に似ているなあ、と感じました。
また空港内の権力者である国境警備局のディクソンに嫌われて「どこにも行けない」と宣告されるあたりは何となく「ショーシャンクの空に」にも似た雰囲気でした。ただ腐敗して根っからの悪人だった刑務所所長とは異なりディクソンは陰湿なだけで根は善人だったようです。
このあたりの過去作風味は決して露骨ではなく、まさに絶妙な味付けで心地よく物語を楽しく見せてくれました。
そして映画の中で一番印象に残ったのは、
《人は皆、何かを待ってる》
というセリフです。それはたまたま病院という閉鎖された空間で退院を待っている自分の心に響いただけかもしれませんけど、とても深い真理のようにすら感じたのでした。
そして映画の中で印象的に使われていたのが「ポケベル」。誰もが何かに拘束され繋ぎ止められていることの象徴のようです。今は完全に廃れてしまったポケベルですが、2004年の映画なので、まだまだ現役だったのでしょう。
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