2023年7月22日土曜日

映画「海街diary」 (2015年)

入院生活の空いた時間を利用してラッコ式鑑賞で😅、先に観た「吉祥天女」と同様に吉田秋生さんの漫画を映画化した「海街diary」を観ました。

 

原作の雰囲気をそのまま生かして、とても上手く綺麗にまとまった映画でした。原作の漫画の内容とは些細な差異はありましたけど全く違和感を感じることなく観ることができました。原作にあるある幾つもの印象深いエピソードを丁寧に描いてるなあ、と感心したくらいです。

音楽は菅野よう子さん。しっとりと情緒深く自然な感じで映画に趣きを添えてました。今もこのブログの記事を書きながらAmazonmusicでサントラを聴いてます。

2次元の漫画から3次元の映画なので演ずる人による影響は当然なのですが、平均1.5倍は美化されているなあ、と感じました。特に三女の千佳ちゃん。実は漫画を読んでいた時のイメージが森三中の村上知子さんだったので😅

原作が2006年から2018年まで不定期連載されていたので、コミックスも当然不定期に出版されてまして、本屋さんで新館を見つけると飛びついてレジに持って行って買っていた事を懐かしく思い出します。

この映画を観ながら「diary(日記)」についても、つらつらと考えてました。

日々いろんな出来事があって誰もがそれに翻弄されながら生きています。喜んだり悲しんだり泣いたり笑ったりと、その結果が明日に繋がっていく。それを文字にしたのが日記であって、変化の積み重ねの結果が今の自分そのもの。

映画の中で柱に身長を刻むシーンがありましたが、それだって日記そのものだと思いました。そして映画の中で何度も描かれている重要なアイテムが「梅酒」の存在。香田家で毎年行われる「梅酒作り」、毎年毎年の思いがそこに凝縮されている、言わば「年記」のようなもの。そして更には人生っていう、もっと長いスパンの思い出も人の記憶に刻まれる「年代記」

などなど、いろいろ考えさせられる良い映画でした。


これを書いている時に、たまたま居合わせた掃除の綺麗なお姉さんと映画の話で盛り上がったのは楽しかったです。

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